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『「アメリカ合衆国の敵」は「日本の敵」ではない』
イスラム国の日本人殺害事件を受けて、安倍晋三違憲状態首相は、自分の言動がもたらした結果であることに気付きもせず、政府の無策に反省もせず、「テロとは断固戦う」「テロを起こした人間には制裁を加える」「イスラム国と戦う有志国を支援する」「日本人にはテロリストの指一本たりとも触...れさせない」と言っています。
イスラム国については、不明な部分が多過ぎると思います。マスコミで解説している大学教授やシンクタンク研究員の話は、誰だって出来るような他愛のないものばかりです。テレビでは、「銃を持った黒覆面の男たちがトヨタの車に乗って行進するシーン」や恐らく米英が主張しているであろう「イスラム国の支配地域」を示す「色刷りの地図」が繰り返し流されるのみで、住民の息遣いが感じられる映像はありません。
イスラム国のトップは5年前に米国から釈放された人物であるとか、幹部連中はフセイン大統領の側近であったという情報も流れていますが、真偽のほどはどうでしょうか?
とにかくイスラム国については謎だらけです。その謎だらけの国、そして、今まで日本とは国交はもちろんのこと、何の関係もなかった国に、安倍晋三違憲状態首相は戦いを挑むと宣言しました。
アメリカ合衆国は、戦争なしでは成り立たない国です。世界の警察だと称して、気に入らない国や、美味しい利権がある国に、様々な工作をして、戦争を仕掛けます。
日本国憲法で戦争を放棄している日本が、アメリカ合衆国と一緒に戦争をしてはいけません。「アメリカ合衆国の敵」は「日本の敵」ではありません。「アメリカ合衆国の正義」は「日本の正義」ではありません。「アメリカ合衆国の国益」は「日本の国益」ではありません。日本は平和主義を貫徹しなければなりません。
以前にアップした作家で映画監督である森達也さんのメッセージ(①②)を再掲します。
①「敵を作り出そうとする傾向」
何度も書いていることだけど、人は群れる生きものだ。だからこそ不安や恐怖に駆られたとき、結束と集団化を求める。オウム以降のこの社会や9・11以降のアメリカを例に挙げるまでもなく、大きな事件や災害に遭ったとき、この傾向は加速する。特に敵が見えないとき、不安や恐怖はさらに増幅し、敵を作り出そうとする。つまり仮想敵だ。その現れとして愛国心や公共心が強調され、監視社会が加速し、集団の動きに合わせない個体に対しては、強い反発と排除が働くようになる。群れることそれ自体に問題はない。だって本能だ。でも群れはスタンピード(暴走)を起こしやすい。9・11以降のアメリカが明らかに理のないイラク侵攻を強引に整合化したときのように、オウム以降の日本が中国や北朝鮮を仮想敵国に設定しながら国内的には厳罰化進めたときのように、スタンピードを始めた群れに抗うことは難しい。なぜならその瞬間に自分が異物になる。群れから排除されることは何より怖い。人はこうして、同じ過ちを何度も繰り返す。(『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』より)
②参院選後、安倍政権は憲法改正へのロードマップを開始する。その最大の目的が九条二項の破棄であることは説明するまでもない。
周囲が武器を持っているのだから、武器を持ちたい。実際には(自衛隊として)持ってはいるけれど、武器を持ったり使ったりすることを否定するかのような条文は消してしまいたい。この際だからすっきりしたい。その思いを国民も共有しつつある。国内的には多発する犯罪。そして国外的には道理が通らない危険な国ばかりが周辺に位置している。ならばやられる前にやるしかない。
最後にもう一度書くけれど、アメリカが銃を手放せない理由についてのムーア(=マイケル・ムーア映画監督)の主張には賛同する。彼らは怖いのだ。だからこそアメリカは、世界の警察を自称しながら他国に戦争をしかけ続ける。自分たちは常に正しい。自分たちに危害を加える可能性のある国や組織は絶対的な悪なのだ。
いずれこの国もそうなる。いや現段階ですでに国民の意識レベルでは、まさしく危機意識の日米同盟だ。(『クラウド増殖する悪意』より)
『ストップ・ザ・アベ!』『ストップ・ザ・極右!』です。