とある麻酔科医さんが、Twitterに投稿した記事が、目に留まった。
【一緒に闘おう。ウィズコロナ!】
読みづらいけど、本当に読んでほしい#KEEPSOCIALDISTANCE#stayhome #savelives#おうちで過ごそう#WiTHPAiN #ウィズコロナ#麻酔科医 #COVID19#医療崩壊 #新型コロナ pic.twitter.com/17HtxEyQWH
— みおしん WiTH PAiN (@withpain_mio) April 4, 2020
現場で働く方の、深い憂慮を感じる言葉…
ご本人は独り言と謙遜なさってますが、本当に大切なコトをおっしゃっている。
転載を打診したところ、快諾いただいたので、全文を転載する。
(改行等は、適宜修正した)
なお、この元ネタは、 ご本人のnote https://note.com/withpain_mio/n/nf02328203328 にも掲載されている。
昨日も今日も動画を撮って警告を出そうと何度もトライしたのですが、自分の口からお話する言葉たちがあまりに怖くてて撮れませんでした。
ただのフリーランス麻酔科医の長い独り言として最後まで読んでいただけたらありがたいです。メディアやSNSで医療崩壊したら…と話題がありますが、もうはじまっているというお話です。
私の友人も昨日濃厚接触者疑いの濃厚接触者ということで隔離が始まりました。
他の先輩や友人も防護服を着ながら診療にあたっています。
他病院もどんどん医療者も陽性が分かってきています。もし私たち麻酔科医や外科医が陽性になると症状がなくても隔離となり、それはつまりオペ室稼働ができなくなるということです。
コロナと全く関係ない、癌や心筋梗塞や脳出血とか、いつもだったら手術すれば助けられるはずだった人たちまで助けられなくなる。
不妊治療なども、今妊娠して10ヶ月後に安全を約束できないのでストップしてもらってるほど事態は深刻なんです。コロナに関しては、重症化パターンの規則性がまだ見えません。全世界でどの世代も亡くなっています。
ベットを増設しようが、呼吸器の生産がたとえ追いついて設備が整っても…重症化した患者さんを何人救えるのか。医療資源の限界が来ると、次の段階はトリアージ、という命の選別をはじめないといけません。
この人を助けたいけどそれを諦めて次の助かりそうな患者のところに行かなければいけない。ボロボロ手から命がこぼれていきます。
隣で仲間が死んでいったとしても、悲しむ時間もなく治療を続けなければいけないし、一生懸念治療した目の前の患者があっという間に亡くなったりしていくのです。
医療従事者の感染者数が増えれば、更に大量の死者が出る。死体の山です。
わたしたちは何人の患者を見殺しにしないといけないのでしょうか?医療崩壊は、設備だけあっても人手だけあっても防げません。
みなさまの怒り、不安、ストレスもよく分かります。
それでも、日本にいる全ての人で協力して欲しいと願うわたしは我儘なのでしょうか?
世間知らずなのでしょうか?どうか、読んでくれてるあなたとその周りの大切な方の命を守れるように、声をかけあっておうちでお過ごしてください。
- 外出を最小限にしてください。入学式入社式の延期を。テレワーク、出来ませんか?
- たばこ?まだ吸ってるのですか?
(耳痛いです(^^;))- 人との距離は1.5-2m離れるよう心がけましょう。
やってなかったら「ソーシャルディスタンスしようぜ!」と声を掛け合いましょう。
恥ずかしがらないで、ルールは自分たちで作りましょう。- マスクは手作りでよいのでしましょう。
マスクをしたから大丈夫という意味ではないです。
しないよりはマシ。咳エチケット。- 顔はなるべく触らない。
気になったらすぐ手洗い。- いつ終わるのか考えるのをやめて、お家で楽しく過ごす名人か、テレワーク達人になってください。
これから少なくとも2週間は感染者数が増えますが、慌てないでください。
私たち医療従事者はもうそのつもりで対策を講じています。それでもこれからたくさんの患者さんを助けられない日が近いと考えると怖くて怖くて仕方がありません。
私たちだけでは乗り越えられない。一緒に闘いましょう。
ご協力よろしくお願いします。WiTH PAiN みおしん