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先日発表された、福島の子供達の甲状腺被曝量…どの程度のガン・リスクがあるのか、試算してみた…

最大被ばく毎時0.1マイクロSv=子どもの甲状腺-放射性ヨウ素、3月下旬検査
という記事が出たが…
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011081800562&g=soc
単純にこの数字を鵜呑みにしていいのか?疑問に思ったので、素人ながら実態に近いものを算出してみようと思う。

まず算出方法だが、ECRRのリスクモデルを用いて、よりシビアにイってみたい…
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/110319_ECRR_Risk_Model.html
を見ると、下記の様な記述がある…

当局によって発表された線量を使用する。
それを600倍する。
これが福島原発から放出された放射性核種の内部混合の概略 ECRR 線量である。
次にこの数値に0.1をかける。これが、ECRR 2010 のガンリスクである。

これに基づいて算出してみよう…

計測値は、先の記事中最も人数の多かった、0.04μSv/hを採用してみる。
甲状腺被曝の検査という事なので、単純化する為に、ヨウ素131(半減期8日)のみとして算出する。

っで、調査が行われたのが、3/24からという事なので、3/12に被曝したと仮定して…既に12日が経過している。
半減期の8日はとっくに過ぎているので、この時点での計測値は、参考にしかならない…
では…被曝した時点では、どの程度の放射線量だったのか?
更に、放射性物質が消滅するには、半減期の8倍の期間が掛るとされるので64日として、5/15までの被曝量を算出してみたい…

ここでExcel登場…ゴールシークを駆使して、半減期と24日時点が近似値になる様に指数曲線を引く…
やってみたら、4/18以降0になってしまったので、省略…

単純な理論上の減衰曲線

試算上は、3/12の被曝時点では、0.7653μSv/hを放射するだけの、ヨウ素131が体内にあったと言う事になる…
コレを…微積分…と行きたいところだが、遠い昔の事で忘れてしまった(^^;)ので…単純に積み上げていく…
0.7653×24+0.5856×24+0.4482×24+0.3430×24+0.2624×24+0.2008…みたいな…
すると…累積被曝線量は…なんと!

78.23594209μSv
つまり…
7.82359E-05Sv

コレを、ECRRの方法に従って、600倍して0.1(って60倍で良くね?)してみると…
0.004694157=0.4694%

「約0.5%の子供がガンを発生するリスク」がある…という試算結果になった…

1,000人に5人の発症率・・・

また、放射線障害は、まず免疫系がヤられるので、ありとあらゆる疾患に罹りやすくなるのだ…

ガンだけの問題ではない!

コレを高いと見るか、低いと見るかは、個人の見方によるだろう…
オレは高いとみる…素人の知識不足による、計算間違いであってくれれば良いのだが…

 

更に、この試算では、単純化する為に、3/12にしか被曝していないと仮定しているが、実際はこの後も何回か爆発は起きている。
その分まで加算すると、ガン・リスクはもっと高いものになるだろう…

 

更に、この試算では、ヨウ素131しか相手にしてないので、他の核種まで含めた被曝量は幾ばくか…数年後が恐ろしい…

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